「力」と聞くと、私たちは何を思い浮かべますか?物を押したり引いたりする力、重力、風の力など、私たちの身の回りにはさまざまな力があふれています。しかし、これらの力を測るには「単位」が必要です。その単位が、国際単位(SI)で定められている「ニュートン(N)」です。
ニュートン(N)とは?
ニュートンは、「1キログラムの物体を、1秒間に1メートルずつ速くさせるために必要な力」と定義されています。なんだか難しく聞こえますね。少し身近な例で考えてみましょう。想像してみてください。約100グラムのリンゴを手のひらに乗せたときに感じる重さが、だいたい1ニュートンです。そう考えると、少しイメージが湧きやすくなるのではないでしょうか?
「キログラム重(kgf)」との違い
昔の単位では、「力の単位」として「キログラム重(kgf)」が使われていました。これは、1キログラムの物体にかかる重力のことを指します。「キログラム」はあくまで質量(重さ)の単位ですが、「キログラム重(kgf)」は力の単位なので、混同しないように注意が必要です。この「キログラム重(kgf)」と「ニュートン(N)」には、以下のような関係があります。
1 kgf = 9.8 N
これは、1キログラムの物体が地球の重力から受ける力が約9.8ニュートンであることを意味しています。
1000 N = 1 kN(キロニュートン)
ニュートンが大きくなりすぎる場合、キロメートルと同じように「キロニュートン(kN)」という単位を使います。
身の回りの力を見てみよう
重さや力をニュートンに換算すると、どのくらいの大きさになるのでしょうか?